ミャンマー

 人形は伝統的な服飾をまとい伝統音楽と歌にあわせて演じられる。レストランで観光客向けにも演じるそうだが、たまたまマンダレーのホールのような場所で子どもたちと一緒に見た。
 ストーリーは分らないが子どもたちは和やかだ、あまり激しい物語ではないらしい。蹴ったり叩いたりすると笑いが出る、世界中の人形劇が必ずやる動作だ。
 この国もイギリスの侵略を受けるまでは王国があり宮廷文化は花開いていただろう。復活させることにとりかからないと未知の国などと言われるつまらない国になってしまう。
 人形遣いは芸人風ではない真面目で熱心という感じの青年たちだ。さて困った、見物の大人に財布を開かせて祝儀をむしりとる技はきれいごとではだめだ。顔を見せて演じるならインテリではなくインパクトのある顔で勝負しないと見物は金を出さない。いずれ歳月を越えれば青年たちも芸術家ではない芸人に育っていくのだろう。