ラオス

民俗舞踏の集い

 ラオスの織物は美しい。絹糸を丹精込めて染色し絣模様を織り上げていく。薄く細かく軽く織られた布は滋味があって、気取らず自己主張せず、それでいて織り手の技をはっきりと示している。
 機に座る女性たちは素朴で貧しい、先祖代々の模様と自分の考案した模様を織り成して長い時間かけて布にしていく。
 たぶん王宮の舞踏も昔はそうだったのだろう。隣国はベトナム、タイ、カンボジア、中国、どれをとっても個性が強い。たぶんラオスの芸能も織物に似た風合いを持っていたのだろうが紆余曲折、国力も文化も復興途上だ。
 ラオスならではの芸能が見られる日を待ち望んでいる。